Classici giapponesi con furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Leggi 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 138.733 caratteri · 274 schermate
婆「ヒヘーおかけなさんしよ、誠に悪い物が降り出しやした」
丹「これから北牧まで幾許あるのう」
婆「はい、一里些とんべいも有りやんしよ、これからは下りにはなりやんすが、道が難いでねえ、まア此処えお掛けなせい、お困りでござりやしょう」
丹「誠に困るよ、一里余では今から往かれんのう、何処か此の辺に宿屋はあるまえかの」
婆「ヒヘー此間まで村上に二軒有ったが、本当の宿屋ではがんせんから、北牧の宿屋から喧ましく云われて廃めてしまって、今はありやしねえ、どうも北牧までの間には有りやしねえ、お困りでがんしょうねえ」
丹「困った事だ、近処で泊めて貰う訳には往くまいか」
婆「そうはめえりますめえよ、どういう訳だかお尋ねものがあるの何のと厳しくって、只の家へ旅人を泊る事がならねいというお触になって居りやんすから、泊る事にはなりやすめえ、貴方若し困るなら、これから半町ばかり跡へ帰ると寮が有りやすが、其の寮へ往ってお泊んなんしよ、婆さまが一人居て、困る人は皆其処え往って泊りやんすよ」
丹「其の寮は何処だえ、寮とは何だねえ」
婆「何にさ寺のこってがんすが、別に檀家もねえ寺で、お地蔵様の堂守に比丘尼の婆さまが一人居りやす」