Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しおばらたすけいちだいき

塩原多助一代記

三遊亭 円朝

Leggi 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 138.733 caratteri · 274 schermate

Aozora Bunko

形でまいった、また筒袖を着てまいったか」

男「いゝえ羽織を着て参りました」

清「私もあれぎり逢いませんから、どうか貴方お義理堅いのも程がありますからお逢い下さいまし」

角「多助をこれへ通せ」

男「はい」

と云いながら玄関へまいり、

男「此方へ通らっしゃい」

多「はい」

と云って座敷へ通りましたが、母の顔は十年ぶり、父の顔も五年前に見たが真の闇で見たのですから能く分りません。多助は実に懐かしく胸が塞がって、

多「御機嫌宜しゅう」

と云うなりにピッタリ畳へ頭を摺付けて居ります。

角「誠に久しく逢いません、人の噂に山口屋善右衞門方の奉公を勤め上げて、何か本所辺へ店を出して、大分繁昌の様子も聞いて居ったが、何か用事があって参ったとか、用向を申せ、互に無事でいてめでたい」

多「私もお目に懸りてえと思って居ても、奉公の中は只お屋敷で御両親様のお達者で入っしゃると云う事を蔭ながら聞きますばかり、私も望みが叶いまして山口屋を首尾好く十一年勤め上げ、相生町へ店を出し繁昌して忙がしいので間合もなく、夫故お屋敷へも出ませんでしたが、今日は御機嫌伺いながらまいりまして」

清「誠に旦那様もお年をとるし、最う尋ねて来そうなものだと思っていても、旦那様はお義理がお堅いから沼田の養父に済まんと仰しゃって、お逢いなさらなかったが、今日は立派になって来