Classici giapponesi con furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Leggi 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 138.733 caratteri · 274 schermate
立派なお嬢様だから、立派な処え嫁に往くがいゝ」
花「私は立派な処へ往きたければ此方へは参りはしませんから、どうかお見捨てなさらないでお置き下さいまし」
多「見捨ると云う事はねえが、まアだ気に入らねえ事がある、お前の着物は皆なあんなに袖が長いが、彼の袖があれば子供の着物が一つ出来る、冗じゃアねえか」
花「振袖物は皆な彼なに長うございます」
多「彼の袖だけ冗だから、彼れを鉈で打切ってしまうから此処へ持って来う」
花「はい/\」
と少しも逆らわず、嫌な顔もしず松竹梅の縫模様の振袖を持って来ますと、
多「これを打切るだアよ、己ア家じゃア入らねえから」
花「あゝ申し旦那様、貴方は昼からお働きでお草臥れでございましょうから、私が致します」
と云いながら振袖を薪割台の上へ乗せて、惜気もなくザクウリッと二つ三つに切りました時は、多助も思わず手を拍って、
多「好く切った、それでこそ鹽原の女房だ、多助の家は此の振袖の袂にある」
と云って大きに喜んで、実に玉椿の八千代までと新枕を交せ、それから夫婦共稼ぎを致しまして、少しも油断をしませんから、忽ち身代を仕出しましたに付、多助は予ての心願通り沼田の家を立派に再興致し、分家の家も立てまして、今日まで鹽原の家は連綿と致して居ります。