Classici giapponesi con furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Leggi 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 138.733 caratteri · 274 schermate
のだと母親が申して居りますから、何にもございません」
角「いくつ位から育てたのでがんす」
娘「七歳のときから育てたのだと申します」
角「でも実の親が有りやしょう」
娘「あるのでございましょうが、何処に居りますやら一向私には分りません」
角「こりゃア困ったが、実の母様の名は何と云いやすか」
娘「なんと申すか存じません」
角「それじゃア尋ねる手掛りがねえが、実のお父さんの名も知れねえかえ」
娘「親父の名は私の少さい時分懐に抱いて寝ていながら、迷子にならないようにと口で教えたことを幽かに覚えて居ります、本当か嘘かしりませんが、慥か本郷春木町味噌屋の裏で岸田宇之助の娘おえいと云えば、はぐれないと云われた事が耳に残って居ります」
角「なに岸田宇之助の娘だと、はてね、そんなら慥か十三年あと保泉村の原中で賊のために勾引かされた岸田屋宇之助さんの娘おえいさんか」
娘「はい、貴方はどうして御存じ」
角「これは魂消た、五八なんとマア不思議なことだのう」
五八「どうもマア不思議なことで、おえいさんが出て来るとは不思議なわけだ、して見ると此の火事も中々好い火事だ」
角「ええ、まア心配をぶたねえでも、貴方の実の母様は達者でいるから、逢わせてやるべい」