Classici giapponesi con furigana
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やしゃがいけ
夜叉ヶ池
泉 鏡花
Leggi 夜叉ヶ池 (やしゃがいけ) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 27.689 caratteri · 56 schermate
蟹五郎 人間の首が飛んだ状だな、気味助、気味助。かッかッかッ。(と笑い)鯉七、これからどこへ行く。
鯉七 むう、ちと里方へ用がある。ところで滝を下って来た。何が、この頃の旱で、やれ雨が欲しい、それ水をくれろ、と百姓どもが、姫様のお住居、夜叉ヶ池のほとりへ五月蠅きほどに集って来せる。それはまだ可い。が、何の禁厭か知れぬまで、鉄釘、鉄火箸、錆刀や、破鍋の尻まで持込むわ。まだしもよ。お供物だと血迷っての、犬の首、猫の頭、目を剥き、髯を動かし、舌をべらべら吐く奴を供えるわ。胡瓜ならば日野川の河童が噛ろう、もっての外な、汚穢うて汚穢うて、お腰元たちが掃除をするに手が懸って迷惑だ。
ところで、姫様のお乳母どの、湯尾峠の万年姥が、某へ内意==降らぬ雨なら降るまでは降らぬ、向後汚いものなど撒散らすにおいてはその分に置かぬ==と里へ出て触れい、とある。ためにの、この鰭を煩わす、厄介な人間どもよ。
蟹五郎 その事かい、御苦労、御苦労。ところで、大池の姫様には、なかなか雨を下さる思召は当分ないかい。
鯉七 分らんの。旱は何も、姫様御存じの事ではない。第一、其許なども知る通りよ。