Classici giapponesi con furigana
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よあけまえ
夜明け前
島崎 藤村
Leggi 夜明け前 (よあけまえ) di 島崎 藤村 (しまざきとうそん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 205.629 caratteri · 408 schermate
と思わっせるか知らんが、この事件がお前さま、そうやすやすと片づけられすか。そりゃ峠の牛方仲間は言うまでもないこと、宮の越の弥治衛門に弥吉から、水上村の牛方や、山田村の牛方まで、そのほかアンコ馬まで申し合わせをしたことですで。まあ、見ていさっせれ――牛方もなかなか粘りますぞ。いったい、角十は他の問屋よりも強欲すぎるわなし。それがそもそも事の起こりですで。」
半蔵はいろいろにしてこの牛方事件を知ることに努めた。彼が手に入れた「牛方より申し出の個条」は次ぎのようなものであった。
一、これまで駄賃の儀、すべて送り状は包み隠し、控えの付にて駄賃等書き込みにして、別に送り状を認め荷主方へ付送りのこと多く、右にては一同掛念やみ申さず。今後は有体に、実意になし、送り状も御見せ下さるほど万事親切に御取り計らい下さらば、一同安心致すべきこと。
一、牛方どものうち、平生心安き者は荷物もよく、また駄賃等も御贔屓あり。しかるに向きに合わぬ牛方、並びに丸亀屋出入りの牛方どもには格別不取り扱いにて、有り合わせし荷物も早速には御渡しなく、願い奉る上ならでは付送り方に御回し下さらず、これも御出入り牛方同様に不憫を加え、荷物も早速御出し下さるよう御取り計らいありたきこと。