Classici giapponesi con furigana
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だいうちゅうえんせいたい
大宇宙遠征隊
海野 十三
Leggi 大宇宙遠征隊 (だいうちゅうえんせいたい) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 53.967 caratteri · 109 schermate
上陸第一歩
がなお近づいて、ますますひろくなった。やがてそれは、洪水のようにひろがり、噴行艇のま下まで明るくなった。とたんに、魚雷のような形をした噴行艇の影が、くっきりと、月面のうえに落ちて、山脈も岩の平原も、流れるようにずんずんと後へ走っていった。
「着陸用意! 重力装置を反対にしずかに廻せ!」
艇長の号令が、無電にのって出た。
電力装置が、反対に廻りだした。すると、噴行艇の落下速度が喰いとめられた。艇はだんだん高度を下げていきながら、もりあがってくる月面の上に、ふわりと降りた。まるで蒲団のうえに落ちたかのように、しずかに着陸したのであった。ごとんと、たった一回だけ艇はゆれただけでじつに見事な着陸ぶりであった。
噴行艇は、笑いの海に、巨体をよこたえたのであった。
上陸第一歩
笑いの海に着陸すると、艇員たちは、俄にいそがしくなった。
号令は、無電をもって、矢つぎ早につたえられた。
重い扉が、内側にむかって開かれた。すると、中からはしごが下ろされた。
「艇長、下艇の用意ができました」
「よろしい。わしが月の世界への第一歩をふみだすぞ」
そういって、艇長はやおら大きな宇宙服につつんだ身体をおこし、司令塔から立ち出でた。