Classici giapponesi con furigana
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たいくうまかん
大空魔艦
海野 十三
Leggi 大空魔艦 (たいくうまかん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 31.098 caratteri · 63 schermate
「清ちゃんはえらいのねえ。新聞配達をして小さい弟や妹を養っているんだから……」
清君はあたまを下げた。
「まだお父さんもお母さんも、御病気がよくならないのかい」
「ええ、まだなんです」
変な怪我
一家のために、けなげにも新聞配達をして、くらしの足しにと、わずかながらもお金を稼いでいる清君は、丁坊のように活発ではないが、おとなしい感心な少年だった。
それから三日ばかり経った日の夜のこと、丁坊はその日も休みで家にいたが、なんとなく、そわそわしていた。
「どうしたんだろう。今日は清ちゃんの夕刊配達が、ばかに遅いけれど、どうかしたのじゃないかしら」
仲よしの清君の身の上をおもって、丁坊はさすがに心配のあまり、好きな模型づくりもやめてしまった。
時計はもう七時だ。
するとピピーと口笛の音が、表口の方にした。
「ああ、清ちゃんが来た」
丁坊は、そのままとび上るようにして、自分の部屋の窓をあけた。
「おーい。清ちゃん。早くこっちへおいでよ。ばかに今日は遅いじゃないか」
夕刊をばさっと投げいれる音がした。
それからばたばたと、窓下へかけてくる小さい足音がした。赤いベレー帽がみえた。