Classici giapponesi con furigana
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たいくうまかん
大空魔艦
海野 十三
Leggi 大空魔艦 (たいくうまかん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 31.098 caratteri · 63 schermate
「その大きい硬いものって、何だったの」
「それが分らないのよ。土中に深く入っていて、中々掘りだせないんですって」
ユリ子は悲しそうに首をたれた。
「なんだろうね、そいつは。清ちゃんを怪我させて、黙って地面の下にもぐっているなんて」
丁坊は大へん腹を立てた。
「よし、僕が一ついって見てきてやろう」
そういって、お母さんやユリ子の停めるのもきかずに、暗いおもてに飛びだした。
空魔艦
暗い雑木林の中だった。
しかし丁坊は、もともと日本兵のように豪胆者だったから、すこしもおそろしくない。
懐中電灯をてらしながら、中へ入ってゆくと、やがてその場所へ来た。
そこには地面に大きな穴があいていた。附近の笹の葉には、清君の身体から出た血らしいものがとんでいた。
見たけれど、穴は深いが、なんにもない。ただ一つ土のなかから、丸い環と、これについている沢山の麻糸とをみつけだした。
「なんだろう、これは?」
と、手にとりあげて見ていたが、そのうちに丁坊は、
「ああ、これはたいへんなものだ。成層圏という高い高い大空のことをしらべる風船の破れたものだ。この下に機械がついているはずなんだが、どこにあるんだろう」