Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
Leggi 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 214.131 caratteri · 423 schermate
こう言い切って、玄関の戸をバタリと締めてしまって、中へ引込んだから納まらない。
「それ、打壊してしまえ」
ついに貧窮組がこの家の打壊しをはじめました。
貧窮組の一手は、ついに忠作の家をこわし始めました。火をつけると近所が危ないから火はつけないで、門、塀、家財道具を滅茶滅茶に叩き壊します。忠作は素早く奥の間に駈け込んで、証文や在金の類を詰め込んで用心していた葛籠の始末にかかると、いつのまに入って来たか覆面の大の男が二人、突立っていました。
この大の男は、貧窮組とは非常に趣を異にして、その骨格の逞しいところに、小倉の袴に朱鞘を横たえた風采が、不得要領の貧窮組に見らるべき人体ではありません。忠作が始末をしている葛籠のところへ来て、黙って忠作の細腕をムズと掴んで捻じ倒すと同時に、一人の男はその葛籠を軽々と背負って立ち上ります。
「どろぼう!」
忠作が武者振りつくのを一堪りもなく蹴倒す、蹴られて忠作は悶絶する、大の男二人は悠々としてその葛籠を背負って裏手から姿を消す。
貧窮組は表から盛んに叩きこわしていたが、いいかげん叩きこわしてしまうと、鬨の声を揚げて引上げました。