Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
Leggi 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 214.131 caratteri · 423 schermate
腕のない親方が詫びをいう。
「黙れ黙れ、ここにいる客人のうちで、公方様の悪口を申し上げた奴がある、恐れ多くも今の公方様では納まりがつかぬ、浪人者の方が旗本よりもズット鼻息が荒いなどと、高声で噪いでいたと知らせて来た者がある。誰がそのように無礼なことを申したか名乗って出ろ、これへ名乗って出ろ。名乗って出なければ店の者共を片っぱしから引括る」
どうも相手が悪い、と店の者は震え上りました。
「そんなわけではございません……実は」
最後の口論の相手になった男、しかもそれは公方様を悪く言ったのではなく、公方様を悪く言ったのを憤慨した方が何か申しわけをしようとすると、
「貴様だろう、無礼者め!」
茶袋は飛んで行ってその男の横面をピシリと打って、その手を逆に捻り上げてしまいましたから、
「ア、これは、これは、滅相なことをなされますな、私は公方様の悪口なんて、そんなことを申し上げた覚えはございません」
「いや、貴様に違いない、お膝元に住居致し、永らく徳川家の御恩を蒙りながら、公儀に対して悪口を申すとは言語道断な奴」
「いえいえ、私がなんでそのようなことを申しましょう、実は……私の方でそれをとめましたので、そんなことを言っては恐れ多いとそれをとめましたのでございますから……飛んでもない、私がそんなことを」