Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
Leggi 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 214.131 caratteri · 423 schermate
「足が迅いから自然、手が長くなるのでございましょう。冗談はさて置き、あの怪しい奴、取逃がしたは残念、直ちに手配を致して取押えさせましょう」
「それには及ばぬ」
「せっかく御支配のお目に留まったものを取逃がして、面目がござりませぬ」
「向うの岸とこっちでは無理もないことじゃ、まして人間並みを外れた足の迅い奴、逃げるのがあたりまえで、逃がした方に罪はない」
「それと知ったら声をかけずに、何か手段があったろうものを」
「これから先のこと、甲府へ入るまでにきっと、あの者が再び現われることがあるに違いない、その時は油断せぬように」
「心得ました」
与力同心の面々がみな多少の好奇心にそそられました。もとよりこれらの人々がワザワザ手配をして騒ぎ立てるほどの代物ではないが、道中の腕比べというようなことになってみると、多少の張合いが出て来るものでありました。それ故、無駄なことと思ったものまでが、休み茶屋や、泊り泊りにも用心をしてみる気になりました。しかしながら別段に変ったこともなく与瀬の宿へ入って、これこれの者の姿を見かけなかったかと尋ねてみても、誰もそんな者を見かけたという者はなく、