Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
Leggi 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 214.131 caratteri · 423 schermate
。百、お気の毒だけれど、とうとう物にならねえらしいぜ」
「ふふん、まだそう見縊ったものでもねえ」
四
与力同心の面々はその翌朝になって仰天しました。
逃げられてしまった。たかを括っていたために逃げられてしまった。逃げられたのよりも逃げたのが不思議であると思いました。あんな死にかけた身体で、どうして逃げ出したか。
旅の一興で練習問題として扱われた代物ではあるけれども、逃げられたのは不面目である、役人の名折れにもなるから黙っているわけにはいかないとあって、与力同心の面々は駒井能登守にこのことを申し出でて恐縮すると、
「このたびの甲州入りは、なにもあの者共を追い廻すために来たのではない、歩いている間に打突かって来たら、捉まえてみるがよし、逃げて行ったら逃がしておくがよし」
そこで、今までのひっかかりはいっさい断ち切ってしまって、翌朝駒井能登守の一行は猿橋駅を立ち出でて、またも悠々として甲州道中をつづけました。
猿橋から殿上、横尾、駒橋を通って大月へ出た時分に、
「この大きな一枚岩のような山、これが武田の勇将小山田備中守が居城岩殿山、要害としても面白いが景色としても面白い。