Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠3

中里 介山

Leggi 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 214.131 caratteri · 423 schermate

Aozora Bunko

て」

こうして二人は両国の人混みへ入り込んで行きました。

「先生、こりゃ何だい」

与八はいちいち見世物の絵看板の前で立ち止まる。

「こりゃその駱駝の見世物だ」

「駱駝というのは何だろう、馬みたような変てこなものだな」

「そりゃ南蛮の馬だ」

「背中に瘤がある」

「あれが鞍の代りになる」

「おおきな瘤だな」

「はははは」

「先生、こりゃ何だ」

「これは籠細工というものだ、今はやりの籠細工というものだ」

「綺麗だなあ」

「その次は竹細工、糸細工、硝子細工、紙細工」

「綺麗だなあ」

「それから駒廻し」

「やあ、駒から水が出ている」

「今度は機関」

「やあ、機関まである」

「女盗賊三島のお仙ときたな、こりゃ三座太夫だ、次がおででこ芝居」

「芝居で歯磨を売るのはおかしい」

「はははは」

「それでも先生、『おあいきやう手踊り御歯磨調合人、岩井管五郎』と書いてある」

「いや、こいつらは、もと歯磨売りとしてその筋へ願ってあるのだ、芝居をすると言って始めたのではない、それだから今でも歯磨の看板を出しているのだ」

「ああ、打掛を着たお姫様が向うを向いている、ありゃ何だ」

「与八、あんなものを見るものではない、ありゃ士君子の見るべからざるものだ」