Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
Leggi 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 214.131 caratteri · 423 schermate
「お嬢様、お御籤の表は、吉でございますか、凶でございますか」
「この通り八十五番の大吉と出ていますわいな」
「大吉、それは結構でございます、この八幡様のお御籤が大吉と出ますようならば、もう占めたものでございますね」
「まあ、お聞き、大吉は凶に帰るということもあるから、一通り読んでみなくては」
お銀様は小さい声で読みました。
望用何愁レ晩
求レ名漸得レ寧
雲梯終有レ望
帰路入二蓬瀛一
「君ちゃん」
お銀様はお君を呼ぶのに君ちゃんと言ったり、お君と言ったり、またお君さんと言ったり、いろいろであります。
「はい」
「この文句がわかって?」
「いいえ」
「これだけでは、わたしにもよくわからないから、この下に仮名で書いてあるのを読んで見ましょう、望用何愁レ晩という文章の下には『のぞみ事のかなふ事のおそきをうれへず、こころながくじせつをまつべしとなり』と書いてあります」
「はい」
「それから求レ名漸得レ寧という文章の下には『やうやくとはしだいにといふ事也、ほまれのなをもとめ、しだいしだいに名がたかうなり、心安くおもふやうになるべしとなり』と書いてあります」
「まあ、しだいしだいに……」
お君はなんだか充分に呑込めないような面をしました。