Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠3

中里 介山

Leggi 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 214.131 caratteri · 423 schermate

Aozora Bunko

兵馬はいよいよくだらない折助だと思ったが、ただくだらないばかりではなく、兵馬の話しぶりを見ては折々ひっかけるようなことをする。これでは犬に逐われるのも無理はないと、胸に不快な思いをしながら、ともかくも竜王村へ入って来ました。

竜王村へ入って村を横切ると釜無川の河原へ出ます。信玄の時代に築かれたという長さ千間の一の堤防。その上には大きな並木が鬱蒼と茂っている。右手には高く竜王の赤岩が聳えている。金公が先に立ってその堤防の並木の中へ分けて行く時分に、さきほどから怪しかった時雨の空がザーッと雨を落してきました。

金助は、兵馬の先に走って、同じ堤防の並木の中の、とある神社の庭へ走り込んで、

「こんにちは、こんにちは」

戸を叩いたのは三社明神の堂守の家。

「金公かい」

破れ障子から面を出したのは腰衣をつけた人相のよくない大入道。

「木莵入いたか」

ここは神社であるはずなのに、この堂守は怪しげな僧体をしているから、兵馬は変に思っていると金公が、

「さあ、どうかお入りなすっておくんなさいまし、これはわっしどもが大の仲よしで木莵入と申しまする、見たところは気味の悪い入道でございますが、附合ってみると気の置けないおひとよしの坊主でございます」