Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
Leggi 大菩薩峠4 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 264.133 caratteri · 524 schermate
主膳は堪り兼ねて、
「がんりき、それでは抵当の品をやる、それによって融通しろ」
「よろしうございます、相当の抵当を下さるのに、それでも融通をして上げないと、左様な頑固なことは申しません。そうしてその抵当とおっしゃいますのは」
「この品だ」
神尾主膳は、青地錦の袋に入れた一振の太刀を床の間から取り外しました。それは多分伯耆の安綱の刀でありましょう。
神尾主膳は秘蔵の刀を当座の抵当に与えて、それで、がんりきからいくらかの金を融通してもらいました。けれども不幸にしてその金もたちどころに、がんりきに取られてしまいました。案の如く見事な返り討ちです。片手で自分の膝の前に堆くなっている場金を掻き集めながら、
「ナニ、今日はわっしどもの目が出る日なんでございます、殿様方の御運の悪い日なんでございます、殿様方がお弱いというわけでもございませんし、わっしどもがばかに強いというわけなんでもございません、勝負事は時の運なんでございますから、これでまた、わっしどもが裸になって、殿様方がお笑いになる日もあるんでございますから、わっしどもは決して愚痴は申しません」
場金を掻き集めて胴巻に入れてしまい、