Classici giapponesi con furigana
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おんなごうとう
女強盗
菊池 寛
Leggi 女強盗 (おんなごうとう) di 菊池 寛 (きくちかん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 5200 caratteri · 11 schermate
そして、家の中へはいるとしとみを上げ掃除などをして、かゆと強飯とを主人の女とその男に給仕した。こんな風にして、二、三日暮していた。男は、夢み心地に女との愛欲生活をたのしんでいた。すると、女が何か外出する用事はないかと訊いたので、ちょっとあると答えると、しばらくして一頭の駿馬に、水干装束をした下人が二、三人付いてやって来た。
すると女は、男をその家の納戸のような部屋へ案内した。外出用の衣裳が、いく通りも揃えてある。どれでも、気に入ったのを着ろという。男は、思いのままに装束して、その馬に乗り、下人を連れて外出した。その馬もいい馬だったが、下人達も後生大事と仕えてくれるのであった。帰ってくると、馬も下人も女主人に何ともいわれないのに、いつの間にか居なくなった。このように、豊かに何の不自由もなく、二十日ばかり暮していた。すると、女がある日、不思議な御縁でいっしょに暮しましたが、あなたもお気に召したから、こんなに長くいらっしゃるのでしょう。そうすれば、私のいうことは、生死にかかわらず聴いて下さるでしょうといった。男は、この生活にも相手の女にも心から魅せられていたから、もちろんです、生かそうとも殺そうともお心次第です、と答えた。