Classici giapponesi con furigana
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おんなごうとう
女強盗
菊池 寛
Leggi 女強盗 (おんなごうとう) di 菊池 寛 (きくちかん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 5200 caratteri · 11 schermate
すると、女は大変よろこんで、男をいざと言って、奥の一間へ連れて行った。そして、この男の髪へ縄をつけて、はたもの(罪人を笞打つためにしばりつける刑具である)に男を後向きにしばりつけた。両足もしっかり、むすびつけた。そして、女は男のように烏帽子を被り水干袴をつけると笞をもってはだかにした男の背を八十ばかり打った。そしてから、気持はどうですといって訊いた。男は、何のこれしきのことと答えると女は満足して、いろいろといたわった。よい食物などもたくさんたべさせた。三日ほどで、笞のあとが、いえると、また同じ室につれて行って、はたものにしばりつけると、今度は、前よりもしたたかに八十打った。血走り肉乱れるほど、はげしい打ち方だった。
五
情容赦もなく打ちつづけてから(我慢が出来ますか)と、いって訊いた。男は、顔色も替えず(出来ますとも)と、答えると、今度は前よりもほめ感じて、いろいろ介抱してくれた。四、五日してから、また同じように打ってから、その次ぎには、背中でなく、腹の方を打った。
それにも辛抱すると、女はいろいろいたわってくれたが、十日ばかりして、笞のあとがすっかり回復したころ、ある夜、女は男に水干袴と立派な弓、やなぐい、すねあて、わらぐつなどを与えて、装束させてからいった。