Classici giapponesi con furigana
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ことうのおに
孤島の鬼
江戸川 乱歩
Leggi 孤島の鬼 (ことうのおに) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 181.795 caratteri · 359 schermate
の今まで分らなんだ所が、沢山分って来る様に思われました。
〔註、所謂暹羅の兄弟に類する癒合双体の生存を保ちし例は、間々なきにあらねど、この記事の主人公の如きは、医学上甚だ解し難き点あり。賢明なる読者は、已にある秘密を推し給いしならん〕
二人の人間のくっついた片輪だものですから、私は一日に五度も六度も、あたり前の人の倍も梯子をおりて、(中略)
そのうちに、秀ちゃんの方に今までと違ったことが起って来ました。(中略)私はびっくりして、死ぬのではないかと思って、ワーワー泣き出しました。助八さんが来て、訳を云って下さるまでは、心配でしっかりと吉ちゃんの首にしがみついて居りました。
吉ちゃんの方にも、もっともっと違ったことが起って来ました。吉ちゃんの声が太くなって、助八さんの声の様になって来たのもそうですが、吉ちゃんの心がひどく変って来たのです。
吉ちゃんは手の指でも、力は強いけれど、細かいことは出来ません。三味線でも、秀ちゃんみたいに、かん所がよく分りませんし、歌でも、声が大きいばかりで、ふしが妙です。その訳は、吉ちゃんの心があらくて、細かいことが、よく分らないためでしょうと思います。