Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

たぬきじる

完本 たぬき汁

佐藤 垢石

Leggi 完本 たぬき汁 (たぬきじる) di 佐藤 垢石 (さとうこうせき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 133.158 caratteri · 273 schermate

Aozora Bunko

この、愚痴を既にそのころ故郷から三里ばかり離れたところへ嫁いでいる妹、つまりみゑ子縁組の仲介人のところまで、遙々とこぼしてきたそうである。だが、妹が取り合わなかったので、次に老父のところへ訴えてきた。姉は悲痛愛着の情を父に敍するのである。

父は、わが娘を憐れに思った。そうだろう、親となれば誰も同じことだ――こんなことを言って姉を慰めたらしい。その後間もなく私のところへみゑ子を京都へ返してやれ、と言ってきた。私も姉の気持ちには同情した。そこで甚だ不鮮明な態度で家内に相談したところ、家内はさっと顔色を変えて、とんでもありません、と私に武者振りつくように言うのであった。

親戚の人々の噂に、京都でみゑ子を欲しがっているという話を耳にしていましたが、とうとう故郷の方から命令がきましたか。ですが、わたしはみゑ子がなくてはこの世に生きている気がしません。わたしは死んでもみゑ子とは離れません。日本にいると、これから先もそんな要求が絶えずくるかも知れませんから、世間から遠く離れた南米へでも移住しようじゃありませんか。その方が、煩くなくていいでしょう。ねえ、お父さん。