Classici giapponesi con furigana
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しょうねんたんていくれだはかせとよいち
少年探偵呉田博士と与一
平林 初之輔
Leggi 少年探偵呉田博士と与一 (しょうねんたんていくれだはかせとよいち) di 平林 初之輔 (ひらばやしはつのすけ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 5568 caratteri · 11 schermate
だが、そういうことはこれまでに何べんもあったと博士も言っておられるので、いくらといただしてみても無効らしいんだ。ただ、わかっているのは三十八九の洋服を着た男ということだけなんだよ」
「三十八九なんていうのはおかしいね。僕にだって大人の年齢はよく判らないのにあの子供は低能児だっていうじゃないか。低能児に三十八九なんて正確な年齢がわかるのは変だね」
「でもその点は何度繰り返して問うてみてもはっきりと答えるから、まさかでたらめじゃなかろうということなんだ」
「その点だけはっきり答えるからこそ変だと僕なら考えるねえ」
父親はいつの間にか猪口をふせて御飯の箸を動かしています。与一はもう食事をすまして火鉢によりかかり、火箸で灰の中に何やら書いては消しながら話しつづけているのです。
「ねえ。お父さん、僕もきょうはだいぶ勉強したよ。今日は幾何や物理の勉強じゃなくて、お父さんの本を読んでみたよ。先月の法医学雑誌には、呉田博士の論文ものっていたね。『本能と教育』ってね、ずいぶん面白かったよ。僕はあれから、今度の事件について一つ暗示を得たんだがなあ」
「ふん、そんなに面白かったかなあ、お父さんは実はまだ読んでいないんだよ」