Classici giapponesi con furigana
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しょうねんたんていちょう
少年探偵長
海野 十三
Leggi 少年探偵長 (しょうねんたんていちょう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 110.286 caratteri · 221 schermate
「しめた。ぼくの勝だ。牛丸君は、まだついていないじゃないか」
と、ひとりごとをいって、あたりを見まわした。滝は、大太鼓をたくさん一どきにならすように、どうどうとひびきをあげて落ちている。春木は帽子をぬいで、汗をぬぐった。紅葉や楓がうつくしい。
「おやッ」少年は目をみはった。
滝をすこし行きすぎた道の上に、誰か倒れているのであった。黒い洋服を着た男であった。
(どうしたのだろう)
様子がへんなので、清はおそるおそる、そのそばに近づいた。すると、いやなものが目にはいった。うつむいて倒れているその洋服男のかたく握りしめた両手が、まっ赤であった。血だ。血だ。
「死んでいるのか?」
少年が、青くなって、再び瞳をこらしたときに、洋服男の血まみれの手が少し動いて、土をひっかいた。
重傷の老人
「あ、あの人は生きているんだ」春木少年は叫んだ。
叫ぶと、そのあとは、おそろしさも何も忘れて、血染めの洋服男のそばにかけより、膝をついて、
「もしもし。しっかりなさい。どうしたのですか。どこをやられたのですか」と、呼びかけた。
そのとき少年は、この血染めの人が、かなりの老人であることを知った。