Classici giapponesi con furigana
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しょうねんたんていちょう
少年探偵長
海野 十三
Leggi 少年探偵長 (しょうねんたんていちょう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 110.286 caratteri · 221 schermate
顔に、髭がぼうぼうとはえ、黒い鳥打帽子がぬげていてむき出しになっている頭髪は、白毛ぞめがしてあって、一見黒いが、その根本のところはまっ白な白毛であった。鳥打帽子がぬげているそばには、茶色のガラスのはまった眼鏡が落ちていた。
老人は、苦しそうに顔をあげて、春木の方へ顔をねじ向けた。が、一目春木を見ただけで、がっくりと顔を地面に落とした。全身の力をあつめて、自分に声をかけた者が何者であるかをたしかめたという風であった。
老人は、うんうん呻りはじめた。
「しっかりして下さい。傷はどこですか」
と、春木はつづいて叫びながら老人を抱きおこした。
分った。老人の胸はまっ赤であった。地面におびただしく血が流れていた。傷は、弾丸によるものだった。左の頸のつけ根のところから弾丸がはいって、右の肺の上部を射ぬき、わきの下にぬけている重傷であったが、春木少年には、そこまではっきり見分ける力はなかった。しかし傷口があることは彼にもよく見えたので、そこを早くしばってあげなくてはならないと思った。
しばるものがない。繃帯があればいいんだが、そんなものは持合わせがない。
どうしようか。