Classici giapponesi con furigana
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やまのじんせい
山の人生
柳田 国男
Leggi 山の人生 (やまのじんせい) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 116.022 caratteri · 226 schermate
のごとき地方の文学を成長せしめたのだ。これに新材料を供与する人ならば、異常の尊敬を受けたのは当然である。それも作り事と名乗っては、人が承知せぬのが普通であった。すなわち座頭の坊の物語が夙くから、当時実際に参与した勇士どもの霊の、託言または啓示なることを要した所以である。常陸坊は高館落城の当時から、行方不明と伝えられていた故に、後日生霊となって人に憑くにさしつかえはなく、また比較的重要でない法師であって、観ていた様子を語るには都合がよかった。だから、一時的には吾は海尊と名乗って、実歴風に処々の合戦や旅行を説くことは、いずれの盲法師も昔は通例であったかと思うが。それがあまりに巧妙で傍の者が本人と思ったか、はたまた本人までが常陸坊になりきって、いわゆる見てきたような嘘をついたかは、今日となってはもう断定ができぬ。それから第二の点は支那の寒山拾得の話のごとく、残夢は無々と語り福仙と相指ざし、残月は小松原宗雪と同宿し、清悦は小野某を伴ない、また白石翁が天鑑和尚を倅と呼んだこと、これも多分は古くからの方式であったろうと思う。陸中江刺郡黒石の正法寺で、石地蔵が和尚に告げ口をしたために常陸かいどうの身の上が露れた。