Classici giapponesi con furigana
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やまのじんせい
山の人生
柳田 国男
Leggi 山の人生 (やまのじんせい) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 116.022 caratteri · 226 schermate
ただ早く殺すがよいと、朸を揮うて頻に打ち、ついにこれを叩き殺した。それを惨酷な話だが、繩をつけて京の町まで曳いてくると途中多くの石に当ったけれども、皮膚強くして少しも破れずとまで書いてある。この事常楽時の栖安軒琳公幼少喝食の時、崖の下にて打ち殺すをまのあたり見たりといえりとあって、事件の当時から約九十年後の記述である。
何故に親が大急ぎで、牙の生えた赤子を殺戮せねばならなかったかは、じつは必ずしも明瞭ではない。家の外聞とか恥とかいうのも条理に合わなかった。殺してこれを清める望みはなかったのみならず、匿し終おせた場合さえ少なかった。しからば活かして置いて何が悪いかと尋ねてみると、これまた格別のことはなかったのである。兇暴無類の評ある大江山の酒顛童子、その子分か義兄弟のごとく考えられた茨木童子なども、単に今まで見ず知らずの他人に対して残忍であったというのみで、翻ってその家庭生活を検すれば、思いのほかなるものがあった。『越後名寄』巻三十三その他の所伝によれば、酒顛童子はこの国西蒲原郡砂子塚、または西川桜林村の出身と称しておのおのその旧宅の址があった。附近の和納という村にも後に引越してきたといって今なお榎の老木ある童子屋敷、下名を童子田と呼ぶ水田もあった。