Classici giapponesi con furigana
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やまびこおとめ
山彦乙女
山本 周五郎
Leggi 山彦乙女 (やまびこおとめ) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 126.360 caratteri · 251 schermate
などと云った。なかの一人は望月内記といい、大目付の記録所の支配だそうであるが、自分のほうに近く空席ができるから、折をみて推挙するつもりでいる。というふうなことを仄めかした。半之助は当らず触らずの挨拶をし、手があくとすぐに、友達なかまのほうへ引込んだ。
「なに者だい、あの爺さんは」
重兵衛が早速こう訊いた。
「まるでこの法事の周旋人みたようじゃないか、主人公そっちのけじゃないか、いかなる人物かね」
「つまり今日の主人公さ」
半之助はそう答えながら、冲左衛門が、これらの客を家の接待にもつれてゆき、ことによると佐枝をも、彼と並べてひきあわせるのではないか、ということを想像し、これはどうしたってぬけださなければならない、と思った。
「松室に会えたのか」
「会えたよ、もう少したってから来る筈だ」
重兵衛がそう答えかけたとき、「ごぶさた致しました」と云いながら、半之助のそばへ来て坐った者があった。半之助にはちょっと誰だかわからなかった。
その若者は半之助より一つ二つ若く、躯も顔も痩せてほそかった。薄くて色の白い膚は、神経がぴりぴり震えているようだし、際立ってするどい、敏感そうな眼鼻だちをしていた。