Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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こうせつきょうほうずえ

巷説享保図絵・つづれ烏羽玉

林 不忘

Leggi 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 365.120 caratteri · 728 schermate

Aozora Bunko

ところへ、不意にあの税所邦之助の来襲である、うまく一同を二重天井へ隠して事なきを得たものの、どうしてもれたのか守人は不思議でならなかった。

誰か内通でも――?

そう言えば思い当たるのが遊佐銀二郎である。

あれからこっち、銀二郎は姿を見せないのだ。

守人がまだ故郷の水戸で里見無念斎の道場に通っていたころ、師範代をつとめていたのが遊佐銀二郎、それから江戸の両国で銀二郎は人魚の女のお蔦と同棲していたが、そこで守人はお蔦を見て、二人は、恋し恋される仲となったのだったが――。

あのお蔦はどうしたろう?

いや、思ってはならぬ。

が、銀二郎の行動こそは奇怪である。

しばらく行方をくらましていたと思ったら、はじめて先夜の会合に顔を出して、それ以来またばったりと消息を絶った。

銀二郎を探し出してきくべきことをきき、そのうえで、次第によっては帰雁に物をいわせてやろう――と、守人は、夜ごとに方来居を立ちいでていたのだが、まもなく数寄屋橋ぎわの闇黒で会ったのが、先夜の同心税所邦之助だったから、守人はさっそく携えている革袋から嗜人草を一本取り出して――。

その晩、方来居に帰って来て、守人は人さし指を一本出して見せた。