Classici giapponesi con furigana
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こうせつきょうほうずえ
巷説享保図絵・つづれ烏羽玉
林 不忘
Leggi 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 365.120 caratteri · 728 schermate
「誰じゃったな?」玄鶯院がきいた。
「税所でござる。あの同心の」
「ほほう、でかしたのう」こういって玄鶯院はにっこりしていた。
こちらはいろは屋文次と御免安兵衛。
今度こそはと眼ざして行った鳥が立ったあとで、三味線堀の家が留守なので、また手がかりを失った形で、
「親分、どうしたもんでしょうね」
「そうよな。ま、当分日和見だ」
いいながら、夜ふけて浮世小路のいろは寿司へ帰ってみると、いま屋根屋新道からお使いがあって、旦那があぶないとのこと。
きいてみると、死に花らしいというから、文次と安、息せき切って八丁堀へかけつけた。来てみるともう医者が来ていて、すぐに草を抜いて、あとの毒血を吸い出し、全身にまわるのを食い止めたのでどうやら助かるらしいとの見込みだ。
ここで文次ははじめて死に花の現物を手にとって見たわけだが、なるほど、小さいくせにまことにいやなにおいがして息が詰まるようだ。
邦之助が正気づくのを待っていろいろきいてみたが、数寄屋橋詰めで水戸の篁守人にあってすれ違ったからおおかたそのときに附けられたのだろうというが、篁守人という名だけは危険人物として聞いたことがあるが、文次は顔を知らない。