Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ばくまついしんかいこだん

幕末維新懐古談

高村 光雲

Leggi 幕末維新懐古談 (ばくまついしんかいこだん) di 高村 光雲 (たかむらこううん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 3921 caratteri · 8 schermate

Aozora Bunko

焼け木杭見たいになっているかも知れない……そう思うと情けないやら、懐かしいやら、またそれがいかにも無残で、惜しいやら、私はただもうふらふらとその現場へ飛んで行きたくなりました。

と、いって、私は、よし、その現場へ飛び込んだにしろ、その急場を扶うには是非入用な金銭を持っておらぬ。私に金銭などのある時節でありませんから。けれども、そんなことは問題ではない。何んでもあれ、とにかく、その場へ行って見なければ気が済まないので、私は立ち上がりました。

そして師匠の妻君へ、理由を話し、ちょっとの暇を下さいと申した。すると、妻君も驚いた顔をして、それでは行ってお出で、師匠が帰ったら、その事を話すから、という。では、どうかそう願いますと、私は師匠の家を飛び出しました。

駒形から、枕橋までは、どれだけの道程でもない。私はドンドンと走って行く……

その間にもまた考えましたことは、こんな独断なことを師匠の留守にして、もしや、師匠が帰って、馬鹿な奴だといって叱られるか知れない。というような心配を繰り返しましたが、叱られたらそれまでのことだ、ともう度胸も据ってしまって、私は間もなく下金屋の店へ行き着きました。