Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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へいぼん

平凡・私は懐疑派だ

二葉亭 四迷

Leggi 平凡・私は懐疑派だ (へいぼん) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 81.548 caratteri · 161 schermate

Aozora Bunko

が、若い女は何処となく好くて、私がうッかり面を視ている所を、不意に其面が此方を向いたのだから、私は驚いた。驚いて又俯向いて、膝前一尺通りの処を佶と視据えた。

雪江さんは又更めて私の様子をジロジロ視ているようだったが、

「部屋は何処にするの?」

と阿母さんの方を向く。

「え?」と阿母さんは雪江さんの面を視て、「あの、何のかい? 玄関脇の四畳が好かろうと思って。」

「あんな処※(感嘆疑問符、1-8-78) ……」

と雪江さんが一寸驚くのを、阿母さんが眼に物言わせて、了解ませて、

「彼処が一番明るくッて好いから。」

「そう」、と一切の意味を面から引込めて、雪江さんは澄して了った。

「おお、そうだっけ」、と阿母さんの奥様は想出したように私の方を向いて、「荷物がまだ其儘でしたっけね。今案内させますから、彼方へ行って荷物の始末でもなさい。雪江、お前一寸案内してお上げ。」

雪江さんが起ったから、私も起って其跟に随いて今度は椽側へ出た。雪江さんは私より脊が低い。ふッくりした束髪で、リボンの色は――彼は樺色というのか知ら。若い女の後姿というものは悪くないものだ。

椽側を後戻りして又玄関へ出ると、成程玄関脇に何だか一間ある。