Classici giapponesi con furigana
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ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
Leggi 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 135.005 caratteri · 262 schermate
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何にもせよすでに五十年はもう過ぎていて、それを知っている人は大分年がよっている。聴き流してしまえばこれきりの話であるのはもちろん、今でもごく確実なことは言えないが、七つの実例を綜合して見ると、ミカエリバアサンというのはこちらの聴き取りで、本来はミカワリ・ミカーリ・ミカリ・ミケエリなどの順序を踏んで、わかりやすい言葉に改まって来たものらしい。この詳しい報告を得るまでは、私も実はそれに気づかなかったのである。
ともかくもこういう気味の悪い名の老婆が、この八日の晩には里をあるくというのである。まちがいにもせよ、何か理由がなくてはこんな話が伝わるわけがない。という点が私などの眼のつけどころであるが、その根本にはなお一つ、この晩あるく者の名を、私に注意させる理由が他にもあった。
歳時習俗語彙を見た人は知っているだろう。この晩はまた目一つ小僧もしくは一つ目小僧という怪物が、やってきて家々を覗くという晩でもあった。この一つ目小僧の領域は中々広く、奥州でいうヒトツマナグなどは、きっと八日の夜ときまっているかどうか、まだ少々心もとないが、栃木県などはたしかにそれであり、十二月の八日に来るものをダイマナコ、他の一方のを、小マナコと分けていう処もあれば、一部ではまたヤツマナコといって、眼の八つある怪物がやって来る