Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ふくいんさつじんじけん

復員殺人事件

坂口 安吾

Leggi 復員殺人事件 (ふくいんさつじんじけん) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 96.621 caratteri · 195 schermate

Aozora Bunko

その約束を思いだして、駈けつけてきたのかも知れない。然し、すべてが不吉であった。

「定夫君は一人でしたか? 女が一緒にいませんでしたか」

素人のあさましさとはこのこと、私は、どうしても、こう訊かずにはいられなかった。

「そう、そう。定夫。定夫といいましたね。バンタム級新人王。彼は一人でした」

こう云いすてゝ、三村刑事がでかけようとした時だ。電話のベルがなった。知らせによって、受話器をとりに立った大矢捜査主任は、蒼ざめた顔をして戻ってきた。彼は、私たちには目もくれず、玄関でガチャ/\靴をはいている三村刑事に叫んだ。

「おい、三村。どうやら、手おくれらしいせ。私もすぐ出かける。倉田家に殺しがあった。まだ、くわしいことは分らないがね」

それから我々をふりむいて、

「巨勢君、君の神速をもってして、手おくれでしたよ。皆さんも、一緒に、出かけましょう」

倉田家の間取りの図

附記 小生、第二回目の探偵小説。前々からのお約束通り、作者より読者へ挑戦。犯人を当てられた方へ、作者より敗北料を呈上致します。

前回の「不連続殺人事件」の場合は正解四名ありました。そのほか、単に犯人の名だけ当って、推理の方はデタラメというのが三名、この三名の中に大井広介というウルサイ御方がはいっていたゝめ、小生、一向に敗北を感じなかったに拘らず、なにがしかの