Classici giapponesi con furigana
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ただなおきょうぎょうじょうき
忠直卿行状記
菊池 寛
Leggi 忠直卿行状記 (ただなおきょうぎょうじょうき) di 菊池 寛 (きくちかん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.602 caratteri · 47 schermate
が、それも決して無理ではない。驍勇無双の秀康卿の子と生れ、徳川の家には嫡々の自分であると思うと、今日の武勲のごときは当然過ぎるほど当然のように思われて、忠直卿は、得々たる感情が心のうちに洶湧するのを制しかねた。
「お祖父様は、この忠直を見損のうておわしたのじゃ。御本陣に見参してなんと仰せられるかきこう」と、思いつくと、忠直卿は岡山口へ本陣を進めていた家康の膝下に急いだのである。
家康は牀几に倚って諸大名の祝儀を受けていたが、忠直卿が着到すると、わざわざ牀几を離れ、手を取って引き寄せながら、
「天晴仕出かした。今日の一番功ありてこそ誠にわが孫じゃぞ。御身の武勇唐の樊にも右わ勝りに見ゆるぞ。まことに日本樊※(「口+會」、第3水準1-15-25)とは御身のことじゃ」と、向う様に褒め立てた。
一本気な忠直卿は、こう褒められると涙が出るほど嬉しかった。彼は同じ人から昨日叱責された恨みなどは、もう微塵も残っていなかった。
彼はその夜、自分の陣所へ帰って来ると、家臣をあつめて大酒宴を催した。自分が何よりも強く、誰人よりも勝って、祖父家康の賞め言葉の「日本樊※(「口+會」