Classici giapponesi con furigana
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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Leggi 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 212.130 caratteri · 422 schermate
「きみが、昼ごろ裏門のところにいた方ですか。」
明智がさっそくたずねますと、警官は総監の前だものですから、ひどくあらたまって、直立不動の姿勢で、「そうです。」と答えました。
「では、きょう正午から一時ごろまでのあいだに、トラックが一台、裏門を出ていくのを見たでしょう。」
「はあ、おたずねになっているのは、あのとりこわし家屋の古材木をつんだトラックのことではありませんか。」
「そうです。」
「それならば、たしかに通りました。」
警官は、あの古材木がどうしたんです、といわぬばかりの顔つきです。
「みなさんおわかりになりましたか。これが賊の魔法の種です。うわべは古材木ばかりのように見えていて、そのじつ、あのトラックには、盗難の美術品がぜんぶつみこんであったのですよ。」
明智は一同を見まわして、おどろくべき種明しをしました。
「すると、とりこわしの人夫の中に賊の手下がまじっていたというのですか。」
中村係長は、目をパチパチさせて聞きかえしました。
「そうです。まじっていたのではなくて、人夫ぜんぶが賊の手下だったのかもしれません。二十面相は早くから万端の準備をととのえて、この絶好の機会を待っていたのです。