Classici giapponesi con furigana
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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Leggi 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 212.130 caratteri · 422 schermate
へんだなと思って、よく見なおしたとき、大鳥氏は、あまりのことに、「アッ。」とさけんで、床の上にとびおきてしまいました。
みなさん、大鳥氏のてのひらには、いったい何があったと思います。そこには、いつのまに、だれが書いたのか、墨黒々と、大きな「3」の字があらわれていたのです。二十面相はとうとう、この部屋の中までも、しのびこんできたとしか考えられません。大鳥氏は、背中に氷のかたまりでもあてられたように、ゾーッと寒けを感じないではいられませんでした。
それと同時に、部屋のいっぽうでは、もう一つ、みょうなことがおこっていました。大鳥氏の目のとどかないすみのほうの板戸が細めにひらかれ、そのすきまから、だれかが部屋の中をじっとのぞいているのです。
ほおのふっくらした、かわいらしい顔。なんだか見おぼえのある人物ではありませんか。ああ、そうです。それはきのうの朝、板戸の文字を発見してさわぎたてた、あの少女なのです。数日前にやとわれたばかりの、十五―六のお手伝いさんなのです。
少女は、てのひらの文字に青ざめている大鳥氏を、なんだかおかしそうに見つめていましたが、やがて、サッと顔をかくすと、板戸を音のせぬよう、ソロソロとしめてしまいました。