Classici giapponesi con furigana
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あしのうら
怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像
蘭 郁二郎
Leggi 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像 (あしのうら) di 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.233 caratteri · 223 schermate
それは既に発見られたのです、だから、その化学式を満足させるようなものを合成すればいい訳ですが、ところが化学式には「弾力」というものが表わせません、ゴムの生命ともいっていい弾力が表わせないんです、それが合成して目出度く出来上ったものは、一見ゴムみたいなものでありながら、弾力のない、くだらぬものでしかなかった、という、まあそんな訳ですが、失礼ですが、あなたの場合、音譜に「音色」というものが表わせるでしょうか「音色」という弾力を、マキシマムに発揮しなければ、その流行歌は人の心を、芯底から搏つものとは思われませんね。
また、流行歌に限らず、私は「流行」というものにはひどい疑惑をもっているんです、流行というのは、恰度恋愛みたいなもので、その時は最上無二のように思われるんですが、さて、あとから見てどうでしょう……』
『君』
その男は、激しく私の言葉を遮った。
『君、しかし誰が僕の作曲した歌を唄うと思っているんですか、僕が、僕がすべてを抛ってこんなに苦しみ通しているのは誰の為にだと思うんです、彼女、彼女のために、ですよ、彼女は実に素晴らしい声を持っているんですぜ、その合成ゴムに於ける弾力とかいう奴を、彼女は十二分に持っているんです……全然、あなたの危惧ですよ、