Classici giapponesi con furigana
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きょうふじょう
恐怖城 他5編
佐左木 俊郎
Leggi 恐怖城 他5編 (きょうふじょう) di 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 143.735 caratteri · 290 schermate
「なんだって黙っていやがるんだ! さあ! 言えったら言え!」
正勝はやはり顔を上げなかった。
「言えったら言え! 秘密の何のと言いやがって! さあ! 言え!」
喜平はまた鞭を取り上げて、書卓の上をぴしぴしと打ちつづけながら叫んだ。
「秘密の何のと言やあ、馬鹿野郎、驚くとでも思っていやがるのか? てめえらに威かされてどうなるんだ? 馬鹿野郎め、何が秘密だ?」
喜平はそこで、書卓を強く打ち据えた。
「それじゃ、秘密なんて、ないというんですか?」
正勝はぐいと顔を上げて、叫ぶように言った。
「なんだって!」
「人殺しのようなことをしていながら、そんでもなにも秘密がねえなんて……」
「人殺し? この野郎め! 黙っていりゃ勝手なことを吐かしやがって、おれがいつそんな人殺しのようなことをした?」
「おれらのお袋がだれのために死んだか、何のために死んだか、おれらが知らねえとでも思っているのか?」
「そんなことがおれと何の関係があるんだ?」
「関係がねえ? 関係がねえと思ってんなら教えてやらあ」
「馬鹿野郎! それをおれに教えるっていうのか? てめえのお袋は、てめえの親父が死んでから生活に困って、自殺をしたんだぞ。