Classici giapponesi con furigana
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きょうふじょう
恐怖城 他5編
佐左木 俊郎
Leggi 恐怖城 他5編 (きょうふじょう) di 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 143.735 caratteri · 290 schermate
「何が変なことなんだ。おれは本当のことを言っているんだ。本当のことを言うのが変なのか?」
正勝は開き直って鋭く言った。彼はもう微笑んではいなかった。敬二郎は取りつき場を失った。
「ぼくには、それがどうも気になって仕様がないんだよ」
「良心に恥じるところがあるからさ」
「そんなものはないがね」
「なかったら、なにも気にかけることなんかないじゃないか?」
「きみが変なことを言うからだよ。いったい何のことだか、はっきりと言ってくれたまえ。頼むから」
「そんなら言ってやろう。しかし、せっかくの楽しい夢がそれでもう覚めてしまうかもしれないぞ。それでもいいんなら言おう」
「構わないとも。話してくれ」
「言ってみればまあ、おれときみとの立場も地位も、全然反対になってしまうのさ」
「立場が反対になる?」
敬二郎は驚きの目を瞠って正勝の顔を見詰めた。しかし、敬二郎はしだいに驚きの表情を失って、侮蔑的な微笑に崩れていった。そして、敬二郎は侮蔑的に微笑みながら揶揄的に訊いた。
「それはどういうわけかね」
「理由か? 理由は簡単だ。いままではこの牧場のことは何から何まで旦那の意志一つで支配されていたんだが、これからは紀久ちゃんの意志一つで支配されることになったんだから……」