Classici giapponesi con furigana
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ししょ
戦国武士道物語 死處
山本 周五郎
Leggi 戦国武士道物語 死處 (ししょ) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.176 caratteri · 33 schermate
もっとなにか云いたげな娘の眼から、逃げるようにして通胤は館へあがった。しばらく待たされてから、父の前へ通されたかれは、すぐに菊枝のたのみを伝えた。……清胤はふきげんに眉をひそめたまま黙って聞いていたが、通胤の言葉が終ると言下に、「ならん」と云った。
「なぜいけないのですか、矢竹つくりだけなら屋敷へさがってもできると思いますが」
「どうあろうと、そのほうなどの差出るところではない。さようなことを取次ぐなどは筋違いだ。さがれ」
「父上、お言葉ではございますが、今日はいささか通胤にも申し上げたいことがございます。父上が城代の御威光をふるって、事を専断にあそばすことが、お留守城の人々をどのように苦しめているかお考えになったことがございますか。父上はかつて『留守城のかためはおれならでは』と仰せられました。戦場も留守も奉公に二つはないと仰せられました、あのときのお言葉は、この通胤を云いくるめる一時の方便にすぎなかったのでございますか」
「云いたいだけのことを申せ、聞くだけは聞いてやる、もっと申してみい」
「もうひと言だけ申しあげます、通胤は信濃へまいります、せめて殿の御馬前にむくろを曝し、千坂の家名のつぐないを致します。