Classici giapponesi con furigana
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つめ
探偵クラブ 烙印
大下 宇陀児
Leggi 探偵クラブ 烙印 (つめ) di 大下 宇陀児 (おおしたうだる) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 51.509 caratteri · 103 schermate
「ああ、しかしこのことはですね、これから警察の方へ行っても調べられるでしょう。だから、そこまでまあ弁明をして見るのですね」
最後に、俵弁護士はこう言った。
が、その言葉は沖野の耳に、何かザワザワとしている街の中の囁きのように、或は又、壁越しに隣家から聞える蓄音機のように妙に微かに響いて来たのであった。
× × ×
当局の手にかかってから、沖野は他愛もなく凡てを自白した。自白に基いて、彼が用いた猫の爪も或る泥溝の底から探し出された。
それについて、俵巌の語ったことがある。
「しかしあれは、なかなか巧妙な犯罪でしたよ。幸に自白させることは出来ましたがね、それというのも、犯人が案外素直な男だったからよかったのです。偽の爪が出て来た今日となっては、無論もう動かせない自白にはなっていますが、もしそれ前にでも自白を翻えされたら、どうにもならないところでした。怪しいと思っても、直接証拠というものが一つだってなかったのです。いいえ、怪しいと思ったのは、住谷嬢からの話を聞いたら、殆んど八分通りはあの男だなと直感したのでした。ずっと前のことですが、被害者が犯人に向って、君は人殺しをしそうな人間だといったことがあるそうで、何故ですかねえ、その時私の第六感がピクリ働いたわけなんです。