Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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たんていしょうせつのなぞ

探偵小説の「謎」

江戸川 乱歩

Leggi 探偵小説の「謎」 (たんていしょうせつのなぞ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.820 caratteri · 235 schermate

Aozora Bunko

そして、もっと幼稚な多くの犯罪者が警察署へ挑戦状を送る心理がこれとつながっている。

しかし、これらの挑戦心理にも表面上の虚栄心のほかに、その裏にもう一つのものを含んでいる。自白衝動の心理である。この自白衝動を極端な形にしてみせたものにポーの短篇「天邪鬼」がある。この短篇は一般にやってはいけないことだからこそやってみたくなる奇妙な不可抗的衝動について説いている。これには悪なるがゆえに悪をなし、禁ぜられたるがゆえに禁をおかす不可思議な人間心理と、罪を犯したあと自白すれば破滅であるがゆえに、それゆえにこそ自白したくてたまらなくなる不可抗心理とをあわせ含んでいる。目もくらむ断崖の上に立って、恐ろしいがゆえに飛び降りたくなるあの衝動である。「天邪鬼」の主人公は雑踏の往来で自分の殺人罪を大声にわめき出すことを、どうしてもやめられなかったのである。

普通の意味のニヒリストではないが、やはり道徳蔑視者のいちじるしい例としてはヴァン・ダイン作「僧正殺人事件」のディラード教授をあげるべきであろう。学者なるがゆえの道徳不感症は実際の犯罪史上にもその例がとぼしくないが、探偵小説ではシャーロック・ホームズの大敵モリアーティー博士などが早い例である。