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Classici giapponesi con furigana

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『しんしんやくげんじものがたり』あとがき

『新新訳源氏物語』あとがき

与謝野 晶子

Leggi 『新新訳源氏物語』あとがき (『しんしんやくげんじものがたり』あとがき) di 与謝野 晶子 (よさのあきこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2350 caratteri · 5 schermate

Aozora Bunko

と書いてあるのは、前篇を書いた紫式部の筆には及ばぬがということで、注釈者たちが紫の上のことにしているのは曲解なのである。子孫のない紫の上と別の家のこととを比較するのはおかしいではないか。

私はその研究を以前していたとき、前篇の執筆と後篇の書かれた間の差に二十六年という数を得た。王朝はすでに地方官が武力を用いて威を拡めはじめた時代になっていた。陸奥守から常陸介になった男の富などがそれである。

後冷泉天皇の御勅筆の額を今も平等院の隣の寺で拝見することができるが、その頃の男の漢文の日記などに東宮時代の同帝がしばしば宇治の頼通の山荘へ行啓になったことが書かれてある。後冷泉帝の御乳母が大弐の三位で、お供をして行って宇治をよく知るようになったものらしい。

歌は前篇の作者にくらべて劣るが凡手でない、その時代に歌人として頭角を現わしていた人の筆になった傑作小説として、私は大弐の三位の家の集をずいぶん捜し求めたが現存していない。伊勢の皇学館の図書目録にあった大弐集をよく調べてみると、三位の娘で、後冷泉帝の皇后に仕えて大弐と呼ばれた人のもので、祖母にはもとより、母の三位の歌にも数等劣った作ばかりのものであった。