Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 186.659 caratteri · 372 schermate

Aozora Bunko

「いやいや山城どの。そう固着してきめこんだものではあるまい。いずれ、われわれの良主が御健在のうちは、ひとまず諸国の戦乱や私闘も一応は終熄をつげ、しばしは泰平に似た幾年かは続こうが――さて、おたがいが、五十、六十の年となった頃、果たして、世の統一が続いていようか」

「それや分らぬ。おそらく、たれにも分るまい」

「……でしょう。われらは、私闘も戦乱もない下に、平和な生活を希ってやまないが、時の動きは、人の願いと、必ずしも一致しません。歴史のくり返す過去によれば、群雄割拠の小国と小国とが戦って大国となり、大国と大国とが戦って、かの唐土の六国や三国のごとき対立の世代になり、ついには二大強国のふたつの世界にまでなってくる」

「ふたつの……なるほど」

「しかも、そのふたつも、またついには、どうしても、一つにまで行かなければおさまらない。宿命的な運命をたどって来ております。愚です。しかしその愚が人間の歴史です」

「どうして、ふたつの分権では、地上の人間がおさまらんのでしょう。――思いあわせれば、御辺の主君秀吉どのと、東海の雄家康どのとは、そうなると、まさに、ふたつの世の代表者ですが」