Classici giapponesi con furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.320 caratteri · 398 schermate
折檻状
なるものであった。
大鉄鎚は、佐久間右衛門信盛父子へ下った。
いや、それを頭上に受けない者までが、例によって、峻烈極まる信長のそれが始まったかと、他人事ならず身をちぢめて、
「いったい、どんな罪状で?」
と、成行きを見まもっていた。
使者の手は、冷然と、信長自筆の問責状を、佐久間父子に手渡したと伝えられた。
信盛父子は、ここ五年ばかり、石山本願寺に対する寄手の大将として、大坂の抑え城に在番していたのである。――つまり石山御堂の落城は、本来、彼の手によってなされなければならない任にあったのだ。
とかくして、五年の間、この対大坂の寄手勢というものは、何もなすことなく暮れていたのである。
いわゆる無為空日を過していたのだ。信長が、いかにこの間を、焦々思っていたことかは、今、その譴責状となってから、初めてみな、
「ごもっとも」
と、思い当った。
相手は、十一年余も、信長自身ですら手を焼いて来た門徒の本拠である。これが佐久間勢の一手で陥ちなかったからといって、ただそのことのみでは、そう責めもしまい。
信長が怒ったのは、次のような箇条によるものであった。