Classici giapponesi con furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.320 caratteri · 398 schermate
「久々にて、戦地から秀吉の上府じゃ。多年の陣務、戦場の不自由、思いやらるる。――明朝の登城には、充分、なぐさめて遣わしとう思う。饗膳のこと、そちたち奉行いたせ。たくさん馳走してやれよ」
「承知仕りました」
「彼も、むかしの藤吉郎ではない、いまは数ヵ国を所領する諸侯である。その心得をもって致さねば、馳走も馳走にはなるまいぞ」
「はい。粗略なきよう今夕より諸事準備いたしおきまする」
ふたりは退って、膳部や調度の係をあつめ、献立の協議や、用具の品々を命じてから、城外へ出て行った。
あらかじめ、明朝の秀吉の登城時刻やら、相伴の人員やらを問い合わせ、また、信長の懇篤な内意をも伝えておくためであった。
秀吉の一行が泊った桑実寺の宿所は、まだ混雑していた。
「堀、菅屋の両名ですが」
と、幕打ち廻したそこの玄関へ訪れると、中小姓の福島市松と加藤虎之助のふたりが、出迎えに出て、
「どうぞ、お通りください。殿には、ちょうど唯今、さっそくに旅の垢をと、お風呂所へお入りになっていますが」
と、いそいそ両使を請じて、寺中の大書院へ案内した。
ふたりは、湯から上がって来る秀吉を、そこで待ちながら、茶菓を運んで来る小姓や挨拶に来る家臣などの出入りを眺めて、