Classici giapponesi con furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.320 caratteri · 398 schermate
「――では、申し上げてしまいますが、実は、われわれどもは年久しく、海浪人の身にござりまして、かような窮屈な武家奉公は、去ぬる天正五年、信長公より勢州の九鬼右馬允殿に仰せ付けられ、織田家の水軍というものが組織されました折に、初めて九鬼殿に呼ばれて召し抱えられたもので、その前は、弓矢を持ち、海上往来はいたしおりましても、武家奉公というものは一向に存じない者にござります」
「そう詫び入らんでもよい。決してその方たちの作法とか言語などを咎めはせぬ。……それよりは、何だ、海浪人とは?」
「つまりその、海上浪人のことで」
「ははあ、和寇か。――おぬしらの前身は」
「まあ、そのようなものでござります」
八幡船なるものに乗りこんで、海濤万里をものともせず、南の島々から大明の沿海はいうに及ばず、揚子江は※魚のごとく千里を遡り、高麗の辺境までも鯨遊して、半生、海を家として送って来た男どもの果てであると聞くと、
「ほうッ……」
と、秀吉は、わざとのように、眼をまろくして、いきなり前の銚子を把った。
「ばかなやつだ。さあ飲め」
これが次に飛びだしたことばで、そのことばの下からまた――。