Classici giapponesi con furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.320 caratteri · 398 schermate
快川国師ではない」
「末院の和尚か。して、何の用か」
「寺内に逃げこんだ武田どのの残党をつき出せとの御意。快川も決してお拒みはしておらぬと聞くが……」
「われらの求める者は、そのような木ッ端武者の処分ではない。上福院、佐々木次郎、大和淡路の三名だ」
「そのようなものはおるかしらて。……いや、何かはよく知らぬが、もう一応、あしたの朝まで、静かにお待ち下されてはどうかな。かならず、雪岑も仰せを奉じて、いるものなら突き出す、おらぬものならば、お詫びに罷り出る。いずれともはっきり御挨拶に伺わせまする」
「誰をか」
「国師を」
「しかし、おらぬなどという詫びはうけぬぞ。当方には、確として証拠もにぎっており、また密訴して出た証人もあることだ」
「それほど、慥かなことなれば、おそらく寺内にいるのでしょう。しかし、合戦以来、縁故を辿って、此寺に落ちて来た武田衆は、身分ある者、身分のかろい者、何分大勢のことですから、入念に糺さねば」
「ではかならず明朝までに、快川自身、河尻殿のお陣所まで挨拶に来ることを、汝が誓うか」
「かたくお誓いいたします。雪岑の首にかけても」
「確と、約したぞ」
念を押して、奉行四名は、ひとまず陣所へ帰った。