Classici giapponesi con furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.903 caratteri · 400 schermate
「その証拠には」
と作左衛門は、この十九日に信長から明智家に伝達された軍令状を例にひいて、さらに眦を裂いた。
進士作左衛門が云い出すまでもなく、この十九日附け発令で、安土から明智家に手交された軍令状というものは、光秀のみならず全家中をして、憤怒せしめたものだった。
いまその全文を見るならば、
この度、備中の国へ、後詰のため、近日、彼国に出馬あるべきに依り、先手の各※(二の字点、1-2-22)、我に先だって戦場にいたり、羽柴筑前守の指図を相待つ可き者也。
池田惣三郎殿 同紀伊守殿 同三右衛門殿 堀久太郎殿 惟任日向守殿 細川刑部大輔殿 中川瀬兵衛殿 高山右近殿 安部仁右衛門殿 塩川伯耆守殿
天正十年五月十九日
信長判
とある。
かりそめにも軍令状に過ちのあるはずはない。また祐筆などの私情によって左右されるわけも絶対にない。信長公のさしずであり、故意なること明白であると、明智家の将士は、この廻状に接したとき、悲憤、怒涙をしぼって、
(御当家は当然、池田や堀などの上位であって、羽柴、柴田と同格に扱わるるのが、従来の慣いであった。――だのに、それらの諸将の下に、主君のお名を記し、あまつさえ秀吉の指揮をうけよというに至っては、武門に加えられる侮辱の最大なるものだ。