Classici giapponesi con furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.903 caratteri · 400 schermate
「発句か」
「さればで」
「いや、できた」
と、光秀は筆を取った。
まず、ひとりが起句を詠むと、次の者が脇句をつける。また受けて前句を出すと、他の者が下の句を附けてゆく。
こうして百韻なり五十韻まで歌い連ねてゆくのだった。文台の執筆者は巻に記して、後で披講する。
当夜の連歌会では、光秀の発句に始まって百韻に及び、終りの揚句も光秀の附句で結ばれたが、後まで伝えられた聯詠はわずか十吟にも足らない。
ときはいま天が下知る五月かな
と、光秀が発句すると、
水上まさる庭の夏山
と、威徳院の行祐がつけ、次に紹巴が、
花落つる流れの末を堰とめて
と、詠み、以下、
風は霞をふき送る風宥源
春もなほ鐘の響や冴えぬらむ昌叱
片敷く袖はありあけの霜心前
うら枯れになりぬる草の枕して兼如
聞に馴たる野べの松虫行澄
などとあって終りに心前の、
色も香も酔をすすむる花の下
なる詠に対して、光秀が苦吟の末、
国々はなほ長閑なる時
と附けて百韻を結んだといわれている。
参籠の歌会であるから、詠巻は愛宕権現に納められたはずで、本来この巻は世に伝わりそうなものであるが、本能寺変の後、秀吉から吟味をうけた紹巴が、これを愛宕から取り出して、